【動画】昨夜 都心で大雨 駅や道路で何が

関東甲信では21日夜になって雨雲が急激に発達し、東京 港区付近ではレーダーによる解析で午後7時までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されるなど都内を中心に大雨となりました。

21日夜7時すぎに東京 千代田区にある東京メトロ南北線の市ケ谷駅で撮影された映像です。地上から流れ込んだ雨水で階段が滝のようになり、自動改札機の周辺が水につかっている様子が確認できます。

こちらは、JR新宿駅北側にある通称 新宿大ガードの近くで21日夜7時すぎに撮影された映像です。

歩道にあるマンホールから猛烈な勢いで水が噴き出し、高さ数メートルの水柱となっている様子が写っています。

撮影した落語家 立川志らぴーさん
「歩いていたら、後ろの方からガーンという雷が落ちたような大きな音が聞こえて、大勢の人たちがこちらに走って逃げてきた。少したってから様子を見に行ったら、地面から水が吹き出し、離れたところに金属製のふたがあったので、マンホールから水が噴き出しているのだとわかって、驚いた。人通りが多い道路なので、吹き飛ばされたマンホールのふたが人や車にぶつかっていたら危なかったと思う」

きょうも都心で道路が冠水

激しい雨は、22日の午前中にも。局地的に東京や神奈川で雨雲が発達し、東京都が新宿区に設置した雨量計では午前11時40分までの1時間に40ミリの激しい雨を観測しました。

東京 渋谷区の代々木体育館の近くでは道路が冠水。車のタイヤの半分ほどが水につかり、速度を落として走行する様子も見られました。

なぜマンホールから水が噴き出す?「内水氾濫」の危険性

都心での大雨。帰宅時間に遭遇した人もいるのではないでしょうか?

21日の大雨で各地で冠水や浸水が相次いだことについて、災害情報が専門の東京大学大学院の片田敏孝 特任教授は、短時間のうちに局所的に猛烈な雨が降ったことで、排水が追いつかなくなり地上に水があふれ出す「内水氾濫」が起きていたと指摘しています。

東京大学大学院 片田敏孝 特任教授
「ゲリラ豪雨のように局所的に猛烈な雨が降った場合、都市部で注意すべきは、『内水氾濫』だ。下水管は1時間に50ミリ程度の雨には対応できても、それを超えると排水しきれなくなり、周りと比べて低い場所に一気に水が集まり、危うくなる」

このように述べ、短時間のうちに状況が変わる危険性を指摘しています。
そのうえで、高い場所へすぐに移動し、むやみに外出しないことが安全確保につながると強調しています。

22日 東京 渋谷区代々木

「線路や道路の下を通るアンダーパスは特に水が集まりやすく、水の深さが目視で確認しづらいため、車で進入すると危険だ。また、下水道の水が高いところから低いところに向かう際に中の空気が圧縮されると低い場所で水が噴き出す。マンホールのフタが飛んだり、割れたりすることもあるので、見かけたら決して近づかないことが大切だ」

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