輪島市の中心部にある重蔵神社では、23日、伝統の夏祭りが開かれました。
祭りでは、地域の人たちが「キリコ」と呼ばれる大きな灯ろうを担いで街なかを練り歩き、能登半島地震で大きく壊れた家屋や仮設住宅を照らしながらゆっくりと進みました。
市内に住む80代の女性は、「小さい頃からみんなと輪になって楽しんだ思い出があります。震災で多くの家も潰れてしまったが、祭りを精いっぱい楽しみたい」と話していました。
また、締めくくりには「傷ついた輪島の人たちを明るく照らそう」と、地元の高校生たちが企画した500発余りの「復興花火」が打ち上げられました。
高校生たちがみずからクラウドファンディングなどで資金を集めて実現したということで、集まった人たちは歓声を上げたり、写真を撮ったりして思い思いに過ごしていました。
花火の打ち上げを企画した1人、県立輪島高校の森高哲平さんは「花火を見る人たちの顔を見てこれまでやってきてよかったなと思いました。復興しようという力で花火を打ち上げられたことを誇らしく思います」と話していました。
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