勢力を強めながら北上中の台風10号、今後の進路や注意点について、MRTテレビ「Check!」の天気情報担当、気象予報士、野田俊一郎さんの解説です。

野田俊一郎 気象予報士
ポイントは、九州付近での動きがまだはっきりしない予報円になっている点です。

予報円の中に、台風の中心がどこかに進んでくる可能性が70%という予想ですので、29日の時点でも東西の幅もありますが、前後、速さのスピードの差異もあります。

早ければ、29日の午後には九州北部付近まで進む可能性がある一方で、遅ければ、30日の午後3時でもまだ九州付近にある可能性もある。そういう予報円になっています。

ですから、遅くなった場合には強い風雨の時間が長くなり、影響が大きく出る恐れもあるということになります。

予報円の中心線で進んだ場合、特に警戒が必要になる時間帯は、雨は特に28日から非常に激しい雨も予想され、雨が強まりやすくなり、警報レベルになってきそうです。

最大では、宮崎市の1ヶ月分の2倍くらいの雨が、たった1日で降る恐れもあるという予想です。

地震の影響で地盤が緩みやすくなっている可能性もありますので、特にそういった地域では、早めの避難安全確保ということも心に入れておいてください。

一方、風の方は、特に暴風域に入る恐れがあるのが29日(木)です。
この時間帯以降、特に警戒が必要で、歩くのが危険な状況になる可能性があると思っておいてください。

海も28日以降は、もう近づけない状況となってきます。

27日はまだ雨が弱くて、対策をする時間もあると思いますので、家の周りの水はけを良くするとか、飛びやすい物の片付けなど早めに済ませるようにしておいてください。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。