発達しながら北上している台風10号は、大分県内に30日午前に最接近する見通しで、29日から土砂災害に厳重な警戒が必要です。
(大分地方気象台 後藤貴士予報官)「勢力を維持したまま接近して動きが遅いので、雨が降る時間帯も長くなるだろう。最悪のコースは大分の真上を通る進路をとった場合が一番危険」
非常に強い台風10号は午後6時には奄美市の東北東にあって、ゆっくりとした速さで北北西に進んでいると推定されます。中心の気圧は950ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は45メートルとなっています。
大分地方気象台は27日会見を開き、台風の今後の進路や防災に関する気象情報を説明しました。
2017年に県内で甚大な被害が広がった台風18号では、3日間の総雨量が最大440ミリでした。
これに対し、今回の台風では27日からの3日間で、北部を除く全域で7年前を上回る大雨が予想されています。
(大分地方気象台 後藤貴士予報官)「台風18号のときよりも総雨量としては当然多くなると考えているので被害も割と広範囲になる可能性もあると考えています」
台風が県内に最も近づくのは、30日午前と予想されています。気象台は29日から30日頃にかけ、土砂災害に厳重な警戒、低い土地の浸水や河川の増水・暴風などに警戒するよう呼びかけています。
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