米津龍一気象予報士:
台風の進路で天気ががどうなるか。週末も影響を受けそうです。
台風10号はまだ愛媛県の近くに位置している状況で、ゆっくりと東へ進む予想となっています。
31日土曜日は、四国から近畿の近く、午後3時も近畿近く。1日の日曜日には熱帯低気圧に変わりますけども、油断はできません。
風が弱まるだけで、雨を降らせるパワーは残っているんです。ですからこの範囲も広くて、まだぶれ幅が大きく太平洋側に行くのか日本海側に行くのか、四国にとどまるのかあるいは東海まで進んでいくのかまだまだまだ読めない状況ということになります。
雨雲のもととなる暖かく湿った空気が入ってきやすくなるので、山梨の西側に台風があるということはやはり大雨のリスクがあるということなんです。
今夜からあすにかけての雨のピークの時間帯を見ていきます。
峡南方面では今夜からあすの未明、もしかしたら明け方まで雨脚が強まる時間が伸びるかもしれません。その範囲がその他の場所にも広がる可能性ありますから、今夜は油断しないようにしてください。
日中は一旦小康状態となるんですが、夕方以降また雨が強まる予想となっています。大雨というのは、バケツをひっくり返したような激しい雨が降る恐れがあるんです。
3段階に分けています。まず、あす午後6時にかけて中北、峡東で120mm。峡南、東部、富士五湖で150mm。さらにあす午後6時から1日午後6時にかけて150mmから200mm。
その先1日午後6時から2日午後6時、150mmから200mm。これはなんの事かという感じですけど。
参考で比較してみましょう。例えば南部の1ヶ月分の雨量は248mmです。今回の予想降水量を足すと550mmです。
ということは3日間であれ、2ヶ月分以上の雨が降る恐れがあるということなんです。
甲府の8月平年降水量は133mmなんですが、予想降水量を単純計算で足すと420mm。つまり少なくとも2倍、3倍以上の雨が降る恐れがあるということで、
この週末は油断できない状況となります。
仮にこれだけの雨が降らなくても、注意が必要なことがあります。それは土砂災害です。これまで既に1ヶ月分以上の雨が降っているということで、そこから上増しになります。
ですから、もう既に土の中の水分量は多く、地盤が緩んできている状況となりますので、特に東部富士五湖や峡南にお住まいの皆さんはくれぐれも山や崖の近くには近づかないようにお願いします。
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