今回の台風10号の最大の特徴は、「ノロノロ」。
東西の高気圧にブロックされ、スピードが上がりませんでした。
そのため、全国的に大雨となり、8月1か月の平年雨量の2倍以上降った所もありました。
それにより、土砂災害も発生しました。
低気圧に変わりましたが、弱くなったのは風だけです。
低気圧になってもノロノロ 衰えるのもゆっくり
「ノロノロ」の原因は、東西から高気圧に通せんぼされていることでした。
これは、台風が低気圧になっても変わりません。
ゆっくりゆっくり東に進んでいきますので、雨が降りやすい状況が長引くことになります。
そしてもう一つ変わらないのが、今回のようにある程度地中に雨がたまり地盤が緩んでいる場合ほんの少しの雨でも、災害発生する点です。
これも、台風が低気圧に衰えたとしても変わりません。
風が弱くなっただけ 雨はまだまだ降りやすい
今がまさに、そんな状況です。台風10号が低気圧に衰えても風が弱くなっただけで、雨はまだまだ降りやすく、土砂災害の危険性も高いままなのです。
台風は低気圧に衰えたものの、あさってにかけて、ノロノロ進むことで関東、東北、北海道などに雨を降らせ、土砂災害の危険度がさらに高まるおそれがあるのです。
低気圧になってもノロノロ。このノロノロ運転、取り締まって欲しいぐらいです。
RKB 気象予報士 龍山康朗
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