高千穂峡がある五ヶ瀬川は台風10号で高千穂町内の観測所で一時、氾濫危険水位を超えるなど水量が大幅に増え、この影響で、遊歩道にある柵が3か所、あわせておよそ50メートルにわたって流失したということです。

この遊歩道はおととし9月の台風14号でも被害を受け、宮崎県がかさ上げなどの復旧工事を行い、ことし3月に全面的に通行を再開したばかりでした。

今回、流失した柵は、川が増水した際には浮いて抜けるよう設計されていたため、遊歩道そのものへの被害は最小限に抑えられたということで、県は早急に復旧したいとしています。

また、観光客に人気の貸しボートについては、川の水位が十分に下がってから点検を行うことにしていて、営業再開のめどは立っていないということです。

家族で観光に来ていた宮崎市の76歳の男性は「今回の台風は激しかったので遊歩道の被害はどうしようもないと思う。ボートも増水で乗れず残念でした。もとのきれいな高千穂峡に戻ってほしい」と話していました。

大分 国見町 橋の一部崩落 4世帯7人の孤立状態続く

台風10号の影響で大分県国東市の国見町では、橋の一部が崩落し、4世帯7人が孤立した状態が続いています。

NHKが2日撮影した映像では橋の3分の1ほどが崩落している状況が確認され、市は対応策を検討していますが、今のところ孤立状態の解消のめどは立っていないということです。

国東市の北部、国見町千燈では、先月29日、伊美川にかかる下払橋の一部が崩落しました。

大分河川国道事務所や国東市などによりますと、川の水があふれた勢いで護岸が崩れ、橋が落ちたとみられるということです。

このため、4世帯7人が孤立した状態が続いています。

市によりますと、いずれも健康状態に問題はないということです。

NHKの取材班が2日現地で撮影した映像からは、橋の3分の1ほどが崩落している状況や、橋の手前にあったとみられる電柱が倒れている様子が確認できました。

市は橋を復旧させる方針ですが、それまでの対応策については検討中で、今のところ孤立状態の解消のめどは立っていないということです。

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