大阪府では毎年、9月1日の「防災の日」の前後に「880万人訓練」と題して、府内の企業や学校などで訓練が行われていて、ことしは、1800を超える団体が参加しました。

このうち、大阪 中央区の森ノ宮駅では、南海トラフ巨大地震を想定した訓練が行われ、吉村知事のほか、駅員や外国人の乗客役のボランティアなど、およそ60人が参加しました。

午後3時に訓練が始まると、停車中の列車内では、ホーム周辺の安全が確認されるまで車内で待機するよう、日本語や英語などで呼びかけるアナウンスが流れました。

このあと駅員たちは乗客役に呼びかけながら、ホームから改札まで誘導していました。

乗客役の中には、車いすや、つえなどを利用する人もいて、そばにいる人が手助けしながら階段を上っていました。

森ノ宮駅を通る大阪メトロ中央線は、来年の大阪・関西万博で会場への主要なアクセスルートと位置づけられていて、ふだんの通勤客に加えて、海外からの観光客など、多くの乗客の利用が見込まれています。

参加した吉村知事は「万博開催中は多くの人が利用するので、パニックが起きないよう避難誘導することが重要だと感じた。南海トラフ巨大地震はいつ起きるか分からないので、引き続き備えの強化を呼びかけていきたい」と話していました。

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