能登町の松本光雄さんは、およそ40年前から町内にイチョウ園を整備し、今では2か所、合わせて3ヘクタール余りの敷地でぎんなんを収穫し出荷しています。
このうち山あいにあるイチョウ園は能登半島地震で斜面が崩れ、およそ900本あるイチョウの木のうち50本以上が倒れる被害がでました。
さらに敷地の至るところに亀裂が入り、イチョウの根が痛んでいた場合は収穫に影響する可能性があるということです。
毎年、およそ3トンのぎんなんを出荷していますが、ことしは出荷量が1割から2割減る見込みだということです。
松本さんは90歳と高齢で、地震で自宅が半壊したため今は避難所に身を寄せていますが、地元のことを知ってもらうため出荷を続けたいと考えています。
松本さんは「わが子同然に大切に育ててきたイチョウなので、健康なうちは出荷を続けます。地元を盛り上げるためこれからも全国の人にぎんなんを食べてもらいたい」と話していました。
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