気象庁によりますと、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で関東甲信では大気の状態が非常に不安定になっています。
群馬県高崎市付近ではレーダーによる解析で午前2時までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表して安全を確保するよう呼びかけています。
群馬県では8日夜から活発な雨雲が次々と流れ込んでいて、安中市松井田町付近では、8日午後10時までの1時間におよそ120ミリ、富岡市妙義町付近では8日午後8時40分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を相次いで発表しました。
高崎市では午前1時すぎまでの6時間の雨量が162.5ミリに達し、9月としては1976年に統計を取り始めてから最も多くなりました。
群馬県では土砂災害の危険性が非常に高くなり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があるほか、高崎市を流れる井野川で「氾濫危険水位」を超えています。
関東甲信では大気の不安定な状態がこのあとしばらくは続く見込みで、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意するよう呼びかけています。
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