輪島市の「日本航空大学校石川」は、地震の影響で校舎や寮のガラスが割れたほか、飛行訓練を行う滑走路にもひびが入るなどの被害を受け、すべての訓練を中止していました。

このため学生は操縦の練習を県外にある訓練所で進めてきましたが、施設の安全性が確認できたなどとして、11日から操縦科の学生が飛行訓練を再開しました。

再開に先立ち、浅川正人学長が「飛行している間に上空から震災の傷痕が見えると思う。皆さんが頑張る姿を見せることが能登の地域の方に喜んでもらえると思う。安全を第一に頑張ってほしい」とあいさつしました。

その後、学生と教官が搭乗する機体のタイヤや翼に傷がないかなどの点検を行い、久しぶりに能登の空に飛び立っていきました。

訓練を終えた操縦科3年の赤尾拓哉さんは「訓練が再開できてうれしいです。上空からブルーシートや崖崩れのあとが見えて地震の影響を感じました。自分たちが戻ってきたことで地域に勇気を与えることができたらいい」と話していました。

学校によりますと、地震の影響で県外で学んでいるほかの学科の学生も10月以降順次戻り、訓練を行うということです。

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