もう9月なのに、まだ真夏の暑さ。「冷やし中華」に「プール」…夏限定品やイベントが、次々と延長戦に突入する異例の事態となっています。

■東京も35℃超 ゲリラ豪雨も警戒 厳しいあつさ出口見えず・・・

ホラン千秋キャスター:
まだまだ冷たいものを食べたり飲んだりしたいなという日々ですよね。

國本未華気象予報士:
本当にそう思います。まだ空気も湿っぽいですし、夏が続いているという体感です。

11日は気温も上がりました。東京は34.2℃で、暑いエリアが東北にまで広がっているという特徴もあります。

福岡県の太宰府は36.6℃の猛暑日になり、猛暑日の年間日数が最多を更新中です。おそらく、12日も更新される見通しです。

暑さの原因は太平洋高気圧の勢力が増してきて、非常に強くなっていることです。真夏にしても広い範囲にかかっているという状況になっています。

太平洋高気圧が強い状態がしばらく続きそうで、16日(月)にかけても強まってくる予想です。

さらに上空から蓋をする形で、チベット高気圧も強まっています。これも例年にない強さで、このダブル高気圧によって猛暑が続いているという状況です。

ホラン千秋キャスター:
この猛暑で、生産者から「作物の生育状況に困っている」という声は届いていますか?

食べチョク代表 秋元里奈さん:
葉物野菜の生産者は、猛暑や大雨の影響を受けていて、「収穫量が落ちてしまった」という声も聞かれます。最近だと、災害時に停電になって、冷蔵庫で保管していたものが出荷できなくなったという声も聞きます。

■台風13号 3連休に影響は?

國本予報士:
台風13号は、暖かい海の上を通っていき、強い勢力で沖縄本島に直撃する恐れが高くなってきました。965hPaで近づく見通しです。

台風10号が迷走したコースですが、寒気の渦がウロウロしているので寒気の渦に引っ張られる形で速度をあまり落とさないまま北上していきます。

沖縄本島は今シーズン初めての“台風直撃”ということになりそうで、警戒が必要です。14日(土)には、台風がより近づいてきて、大荒れの天気になりそうです。

台風の東側に湿った空気が入り、さらに太平洋高気圧の縁をそって湿った空気が入ります。両方入ることでより広い範囲で大気が不安定になりやすい状況です。

北側(東北付近)にも高気圧があるので、性質の違う空気のところでは雨も強まりやすい予想です。

■台風13号の“遠隔豪雨”に警戒

井上キャスター:
台風10号の時のような雨を想定したほうが良いですか?

國本予報士:
局地的にはないとは言えませんが、前回よりちょっと高気圧が強いので、雨雲自体は若干抑えられる可能性があります。前回ほど広範囲で(大雨)ということは考えにくいですが、局地的な雨に引き続き注意が必要です。

台風は台風13号が過ぎた後も、南から雨雲のかたまりがやってきそうです。

==========
<プロフィール>
気象予報士 國本未華さん
北海道室蘭生まれ、東京育ち
大学生で気象予報士、のちに防災士の資格も取得
これまでにNHK、日本テレビ、テレビ東京などの報道番組で気象情報を担当

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。