今夜までに新たな熱帯低気圧が2つ発生へ 台風14号に発達も
台風13号は奄美地方を通過して東シナ海を進み大陸方面へと向かっていますが、日本の南の海上では東西に対流活動が活発となっていて雲域が広がっています。
気象庁が発表している予想天気図では、15日21時の予想天気図で2つの熱帯低気圧が発生する予想です。
海外予報機関でも監視対象に 進路予想を発表に
アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。
15日早朝の時点で、日本の南の海上の雲域のうちの一つについて「97W」と表示され黄色い円で囲まれています。この雲域がJTWCの監視対象となったことを意味しています。
JTWCでは定めた基準以上に発達する雲のまとまりができると、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けして情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。
LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み
HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み
アメリカ海洋大気庁が発表する2つの熱帯じょう乱の進路予想は
アメリカ海洋大気庁は、2つの熱帯じょう乱についてアンサンブル予報の結果について発表しています。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
また、97Wの東側にある熱帯じょう乱についても「96W」として進路予想を発表しています。こちらは現在のところそこまで発達させる予想とはなっていません。
【画像で確認】台風+秋雨前線で大雨おそれも 20日(金)までの雨・風シミュレーション
ヨーロッパモデル 2つの熱帯低気圧が発生 本州へ向かう予想も
今週後半にかけて九州の南の海上へと北上する可能性を予想しています。
さらに21日以降は本州付近で確率が高くなっていますが、これは沖縄周辺に北上した熱帯じょう乱が本州付近へと進む予想が一部にある可能性を示しているとみられます。
【画像で確認】台風+秋雨前線で大雨おそれも 20日(金)までの雨・風シミュレーション
次の3連休初日・21日 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ降水予想
それでは気象庁、アメリカ海洋大気庁、ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予報モデルについて、21日(土)朝の計算結果の一覧を見てみましょう。
気象庁(JMA)
アメリカ海洋大気庁(NOAA)
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
アンサンブル予報の結果一覧をみてもわかるように、1週間先にどこに熱帯じょう乱が北上するかについては、まだ予報にかなりのブレ幅あるため確定的なことを言える段階ではありません。
ただ気象庁、アメリカ、ヨーロッパの3つの予報機関ともに、来週後半には熱帯じょう乱が沖縄周辺や東シナ海などに北上させるデータが少なくありません。また、秋雨前線が本州付近に停滞してまとまった雨となる可能性を示すデータもあります。台風の動向ととみに秋雨前線の動きにもご留意ください。
【画像で確認】台風+秋雨前線で大雨おそれも 20日(金)までの雨・風シミュレーション
※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください
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