きょう18日の最高気温は、熊本市で37.5℃と9月の観測史上最高を更新しました。また、天草市牛深は今年一番の暑さで37.1℃。

この暑さの原因が『フェーン現象』です。今回はその原理について詳しくお伝えします。

湿った空気が山を越え降りてくると…?

フェーン現象は、湿った空気が山を越え下りてくるときに、気温が上がる現象です。

なぜこんなことが起きるかというと、湿った空気と乾いた空気で「高度による気温の変化」が異なるからです。

湿った空気は、高度1キロで約5℃気温が変化。乾いた空気は、高度1キロで約10℃気温が変化します。

湿った空気は、山にぶつかって「高度1キロで約5℃ずつ」気温を下げながら山を登っていきます。途中で雲をつくったり雨を降らせたりして、乾燥した空気に変わります。

乾いた空気が吹き降りる時には、湿った空気と異なり「高度1キロで約10℃ずつ」気温を上げながら空気が山を降りていくので、吹き降りた側がより気温が上がるということになります。

実際に気温はどうだった?

きょう18日の太平洋側の宮崎と、熊本県内の午後3時の気温と湿度を比べると、熊本は36℃台で湿度50%を切り、気温が高く湿度は低めですが、宮崎は30℃くらいで湿度が80%台と高くなっています。

あす19日もフェーン現象続く

あす19日も熊本県内は暑くなりそうです。

台風14号は、今夜にも沖縄本島に最接近する見込みです。九州には、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、フェーン現象が起きそうです。

朝から気温は高く、最低気温は熊本市で27℃。最高気温も熊本市、玉名市、菊池市で36℃の予想です。熊本市はあす19日で今年50日目の猛暑日となりそうです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。