台風16号(シマロン)は日本の南で熱帯低気圧となりましたが、次の“台風のたまご”の可能性がある2つの熱帯低気圧が北上しています。気象庁は、いずれも24時間以内に台風に発達する見込みだとしていて、今後の台風情報に注意してお過ごしください。

日本の南にある熱帯低気圧のうち、沖縄の南にある“熱帯低気圧a”は27日午前9時現在、中心が北緯20度55分(20.9度)、東経126度35分(126.6度)にあって南南西にゆっくりと進んでいます。中心の気圧は1004hPa、中心付近の最大風速は15m/s(30kt)、最大瞬間風速23m/s(45kt)です。
この後、熱帯低気圧aは台風に発達し進路を北寄りに変えながら、暴風域を伴い強い台風となって、1日以降、先島諸島に接近する予想となっています。

一方、マリアナ諸島近海の“熱帯低気圧b”は27日午前9時現在、中心が北緯17度55分(17.9度)、東経145度55分(145.9度)にあって、時速15kmの速さで北西に進んでいます。中心の気圧は1006hPa、中心付近の最大風速は15m/s(30kt)、最大瞬間風速は23m/s(45kt)です。
熱帯低気圧bは台風に発達した後、30日にかけて小笠原諸島に接近し、その後は日本の南から本州の東へと進む見込みです。

台風から離れていたとしても、台風の外側の雨雲の影響で激しい雨が降る恐れがあるほか、暖かく湿った空気が流れ込み、大雨となる恐れもあります。
27日午前11時時点の雨と風のシミュレーションを見ると、2日ごろには沖縄や九州で激しい雨が降る所がある見込みです。
今後の台風情報や気象情報に注意してお過ごしください。

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