非常に強い台風18号は、2日午後3時には台湾の南の海上をゆっくりとした速さで北北東に進んでいます。

中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

八重山地方では2日、断続的に発達した雨雲がかかっていて
▽与那国島では午前8時40分までの1時間に、68.5ミリの非常に激しい雨が降り
▽石垣市登野城では午後4時16分までの1時間に、40.5ミリの激しい雨が降りました。

台風は、3日から5日ごろにかけて先島諸島に接近するおそれがあります。

台湾に上陸して勢力が衰える見込みですが、先島諸島では風が強く吹き、進路によっては大しけとなるおそれがあります。

3日の最大風速は
▽八重山地方が18メートル
▽宮古島地方が15メートル

最大瞬間風速は
▽八重山地方が30メートル
▽宮古島地方が25メートルと予想され

3日の波の高さは、
▽八重山地方で5メートル
▽宮古島地方で4メートルと予想されています。

また、先島諸島と沖縄本島地方では、非常に激しい雨が降って大雨となるおそれがあります。

気象台はうねりを伴った高波や土砂災害、低い土地の浸水や川の増水に十分注意するよう呼びかけています。

台湾では1人が死亡 2人が行方不明

台湾では台風18号の接近に伴って風と雨が強まり、これまでに1人が死亡し、2人の行方がわからなくなっているほか、全土で出勤や通学を停止する措置をとるなど警戒を強めています。

台湾の消防当局は、これまでに東部 花蓮県で木の手入れをしていた高齢の男性1人が3メートルの高さから落下して死亡したほか、2人の行方がわからなくなっていると発表しました。

また、台湾各地で合わせて70人がけがをしたということで2日は終日、すべての県と市で出勤や通学を停止する措置がとられました。

台北のオフィス街では行き交う人の姿は少なく閑散とする中、ビルの入り口に浸水を防ぐための土のうが積まれていました。

台湾の中央気象署は台風の動きが遅く、影響が長引くおそれがあるとして警戒を強めています。

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