熊本市の熊本城の敷地にある国指定の重要文化財「監物櫓」は、8年前の熊本地震で傾いたり、石垣が崩れたりする被害を受けましたが、去年12月に復旧工事を終えました。
24日は復旧後、初めてこのやぐらが報道機関に公開され、地震の被害で崩れた土台の石垣が修復された様子がうかがえました。
熊本市によりますと、建物は元の部材をできるだけ使いながら復旧され、内部の壁の6か所には熊本地震と同じ程度の揺れに耐えられるよう、木製の耐震補強のパネルが設置されたということです。
このほか、敵の襲来に備えて設けられた「石落とし」や鉄砲を撃つための窓「狭間(さま)」の様子も見ることができます。
熊本市熊本城総合事務所の濱田清美所長は「古い部材を再利用したあじわい深い建物なので、特別公開を楽しんでいただきたい」と話していました。
「監物櫓」のある監物台樹木園は復旧工事に合わせて休園していましたが、25日から開園され、やぐらの内部は、大型連休中の来月3日からの3日間、特別公開される予定です。
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