先月の記録的な大雨で住宅や仮設住宅の浸水被害が相次いだ輪島市や珠洲市では被災した人たちが2次避難を希望するかどうか市が意向を確認しています。

4日開かれた石川県の災害対策本部会議ではこれまでの聞き取りの結果、輪島市は35世帯63人が2次避難を希望していることが報告されました。

県は7日、2次避難を希望する人たちの窓口を輪島市内に設けて、希望者の健康状態を確認した上で、今月中旬までに七尾市のホテルや旅館に避難してもらうとしています。

県によりますと、珠洲市の意向調査の結果はまだ報告されておらず、2次避難の希望者はさらに増えるものとみられます。

馳知事「安心して避難できるように」

石川県の馳知事は「2次避難を希望する人たちの生活を全面的に支援し、安心して避難できるようにしたい」と話していました。

輪島市長「能登半島地震並みの財政措置を」

輪島市の坂口茂市長は4日、「道路や河川、農地などにも甚大な被害が出ている。災害廃棄物も大量に発生し処理に多額の費用が見込まれることから、財源に不安を抱えないためにも能登半島地震並みの財政措置を講じてほしい」と述べ、「激甚災害」と「特定非常災害」に指定するよう求めました。

このほか、土砂や流木の撤去費用の補助について国の窓口を一本化するとともに補助率を引き上げることや、災害対応にノウハウのある職員の中長期的な派遣を要請しました。

珠洲市長「被災者に手厚い支援を」

珠洲市の泉谷満寿裕市長は、「豪雨で被災された方々の支援は手厚く行わなければならない。地震による被災者生活再建支援金や臨時特例給付金などを取得した方も、今回被災しているため、手厚く支援できるような措置をお願いしたい」と訴えました。

能登町長「堆積した土砂の撤去に県の補助を」

能登町の大森凡世町長は「町内の宅地に堆積した土砂の撤去は、国の補助の要件に該当しないと思われるが、迅速にちゅうちょなく撤去でるよう、県に補助してもらえるよう協議してほしい」と求めました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。