東京大学大学院の渡邉英徳教授は、国土地理院が上空から撮影した写真などから元日の地震と先月21日の記録的大雨、それぞれの被害を把握できるよう土砂災害の状況を分析し、3Dで表示する地図を作成しました。
このうち輪島市町野町では、地震によって斜面が崩れたことを示す赤い色の下流側に大雨のあと、斜面崩落や土石流が起きたことを示す、青色の部分が広がっているところが複数、確認されました。
地震で崩れた斜面と大雨で崩れた斜面が隣り合っているのは、珠洲市の日本海に面した地域でも確認され、渡邉教授は、元日の地震で斜面が崩れたり地盤が弱くなったりしたところに大雨が降り、被害が拡大した可能性があると指摘しています。
また、輪島市稲舟町では元日の地震で住宅地に近い斜面に亀裂が入ったり、崩れたりしたあと大雨でさらに崩壊が拡大しているとして、ほかの住宅地の斜面でも注意が必要だと指摘しています。
渡邉教授は「すでに土砂崩れがあった地域だけでなく周辺でも地盤が緩んでいるとみられ、今後、雨や雪が降ると、さらなる土砂崩れや雪崩が起きるおそれがある。近くに住む方々はいつでも避難できるよう注意が必要だ」と話しています。
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