13日夕方に石川県羽咋郡宝達志水町の宝達山頂公園で撮影された「紫金山・アトラス彗星」の写真とタイムラプス動画が届きました。

撮影したのは、富山県天文学会の須藤健太郎さんです。撮影時間は13日午後6時25分ごろです。

「紫金山・アトラス彗星」は去年1月に発見された彗星で、今月中旬以降が観測のチャンス。探すのは夕方・日没直後・西の空がポイントです。今回を見逃すと、次に地球上で見られるのは8万年後と予想されている珍しい彗星です。

撮影した県天文学会の須藤さんは、13日午後4時前から宝達山頂公園に三脚を立て準備開始。

県天文学会・須藤健太郎さん:
「午後6時前には金星が見え始め、その後にうしかい座のアークトゥルスが見えて、その間にいる紫金山・アトラス彗星の姿が確認できるまでドキドキしながら空が暗くなるのを待っている時に、仲間の『写った!』の声をきっかけに一気に撮影がスタートしました」

そして、構図を合わせて感度や露光時間を調整。

県天文学会・須藤健太郎さん:
「至福の時間を過ごしました。肉眼でもはっきり尾が見える大彗星に出会えて幸せでした」

須藤さんは、今日(14日)も富山県砺波市の夢の平スキー場近くから、再び大彗星を狙う予定。「13日より高度が上がるのでもっと暗くなった状態で撮影できるので、もっとすごい写真が撮れるかもしれない」としていて、あとは天気頼みだということです。

富山県の14日の日の入りはまもなく午後5時16分です。

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