台風21号が発生へ 11月に“異例”の本州接近のおそれも

台風20号はフィリピン付近を西へと進んでいます。一方、日本の南の海上には熱帯低気圧があり雲がまとまっています。

気象庁はマリアナ諸島付近にある熱帯低気圧について24時間以内に台風へと発達するとして5日先までの進路予想を発表しています。台風21号になるとみられる熱帯低気圧はこのあと来週にかけて西へと進む予想です。

ただ気象庁や海外予報機関が予想している5日よりも先の予想データをみると、進路を北寄りへと変えて日本列島に接近するというデータもみられます。11月としては異例の台風接近となる可能性もあります。

では気象庁やアメリカ海軍、またアメリカやヨーロッパの予報機関の予想について詳しくみていきます。

気象庁(JMA)

こちらは気象庁が発表している週間天気予報の支援図です。週末以降は本州付近に秋雨前線が停滞して気圧の谷の通過で曇りや雨の日が多くなる予想ですが、今月末になると南西諸島の南付近に「L」マークがついています。熱帯低気圧または来風となって北上してくる可能性があることを示しています。

ただ、現時点で気象庁は24日午前発表の週間天気予報の資料解説では、
「期間の後半は熱帯低気圧の動向が各モデル間で差が⼤きい」としています。

【画像で確認】台風+秋雨前線で雨降りやすく 11月4日までの雨・風シミュレーション

アメリカ予報モデル 北上して日本列島に接近する可能性も

アメリカ軍合同台風警報センター(JTWC)

気象庁が台風になると予想している熱帯低気圧「98W」についてのアメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報結果です。
「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
98Wにつていの予報は、まだあまり定まっていないモノの、北上して日本のすぐ南の海上へと進んでくる可能性を示すデータもあります。

また「99W」についても進路予想を発表しています。こちらも日本の南海上を北上してくる可能性があることを示しています。

【画像で確認】台風+秋雨前線で雨降りやすく 11月4日までの雨・風シミュレーション

ヨーロッパモデルの予想でも日本の南岸に接近の可能性を示唆

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

ヨーロッパ中期予報センターによるアンサンブル予報結果です。南西諸島の南の海上までは西寄りへと進んだあと、進路を次第に北東寄りへとかえて、日本の南岸に接近する可能性を示しています。

【画像で確認】台風+秋雨前線で雨降りやすく 11月4日までの雨・風シミュレーション

11月に異例の台風接近?日米欧3モデル 11月1日(金)予想天気図 


アメリカ海洋大気庁(NOAA) アンサンブル予報結果(11月1日21時)を確認


ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)アンサンブル予報結果(11月1日9時)を確認

※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください。

【画像で確認】台風+秋雨前線で雨降りやすく 11月4日までの雨・風シミュレーション

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