台風20号は24日、フィリピンのルソン島北部を東から西に通過し、広範囲に大雨を降らせて、各地で土砂崩れや洪水の被害が相次ぎました。

一夜明けて、各地の被害の状況が徐々に明らかになり、フィリピン当局によりますと、ルソン島を中心にこれまでにあわせて46人が死亡し、20人が行方不明になっているほか、1400棟余りの住宅が被害を受けたということです。

土砂崩れや鉄砲水などの被害が集中したルソン島南部のバタンガス州では、25日、土砂で押し流された住宅地で、住民や救助隊が行方不明者の捜索活動にあたっていました。

被災した住民は「子どもが行方不明になり、パニックになりました。すべてが泥に埋まり、家は全部なくなりました。いまもまだ行方のわからなくなった家族を探している人たちがいます」と話していました。

フィリピンの東のマリアナ諸島付近では25日、新たに台風21号が発生し、今後フィリピン、そして沖縄地方に近づくおそれがあります。フィリピン当局は再び警戒を強めています。

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