県立球磨工業高校で開かれた教室には地元の小学校の5年生63人が参加し、水害などのメカニズムを調べている建設工学科の3年生から水害や地震、それに土砂災害が起きる原因などについて学びました。

このうち、水害がどのようにして起こるかを学ぶコーナーでは、実験室に設置されている水路におよそ2トンの水を循環させ、本流の川の水位が高くなると、行き場を失った支流の水があふれる「バックウォーター現象」などを観察しました。

人吉市では、4年前の令和2年7月の記録的な豪雨で市内を流れる球磨川やその支流が氾濫して大きな被害を受けたこともあり、子どもたちは真剣な表情で高校生の説明に聞き入っていました。

参加した女子児童は「バックウォーターということばを初めて聞き、勉強になりました。今後も、しっかり災害に備えたいと思いました」と話していました。

講師役を務めた男子高校生は「私たちは豪雨で水害を経験しました。このときのことを次の世代に伝え、役立ててほしいという気持ちで説明しました」と話していました。

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