12日午前3時、フィリピンの東の海上で台風25号が発生しました。これで、台風22号(インシン)・23号(トラジー)・24号(マンニィ)25号(ウサギ)の4個の台風が同時に存在することになり、11月としては史上初めてのことです。

台風25号は、今存在している他の台風よりも北上する見込みで、週末頃は沖縄地方に接近するおそれがあります。今後の情報に注意してください。

台風22・23・24号の位置(12日午前9時観測)

【台風22号】

南シナ海にあって、時速15キロで南西に進んでいます。13日午前6時には、ベトナムで熱帯低気圧に変わる見込みです。

【台風24号】

マリアナ諸島にあって、時速20キロで西に進んでいます。今後、強い勢力で西に進み、17日頃にはフィリピン近海に進む見込みです。

6日先以降の予報円は現時点で不明ですが、沖縄地方の方に北上を続ける可能性がありますので、今後の動向に注意が必要です。

海面水温の分布

今、台風が進んでいる海域の海面水温は30度前後と、台風のエネルギー源となる水蒸気を十分に補給できる状況ですが、南西諸島あたりで、台風が発達・維持できる目安となる26度前後を下回るため、今後、本州に台風が上陸することは極めて低いとみられます。

ただ、間接的な影響として、本州にも薄雲が流れ込み、天気を曇らせる原因になることはありますので、今後の台風25号を中心とした動向に注意が必要です。

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