ことし9月21日の石川県能登地方の豪雨災害では、15人が死亡し、県によりますと、11月19日までに確認された住宅の浸水などの被害は合わせて2168棟に上っています。

豪雨による被害で、輪島市と珠洲市では11月19日の時点で、ほかの自治体への2次避難を含め合わせて367人が避難生活を続けています。

ことし1月の能登半島地震に続いて二重に被災した人も多く、各自治体では被災者の体調管理を続けるとともに、避難所などでの寒さ対策を徹底したいとしています。

一方で、被災地では復旧作業にあたる人手が足りないケースが出ています。

石川県によりますと、住宅に流れ込んだ土砂の撤去は、道路などが狭く重機を使うことが難しい場所が多いため、ボランティアによる運び出しの作業が必要です。

県は本格的な雪の時期となる12月中旬までに、輪島市と珠洲市、能登町での土砂の撤去作業を終えたいとしています。

そのためには延べ2万人のボランティアの協力が必要だということですが、現地で活動したのは11月4日までで半数ほどの延べ1万700人余りだということです。

これまでに合わせて28の企業や団体からボランティアへの協力の申し入れがあったということで、石川県は現地での受け入れ態勢を強化するとともに、引き続きボランティアへの協力を呼びかけたいとしています。

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