七尾市の水産加工会社「のとじま水産」は、和倉温泉にある旅館やホテルの半数以上に鮮魚などを納入していましたが、能登半島地震の影響でほとんどの宿泊施設は営業再開の見通しが立っていません。
会社では和倉温泉向けの鮮魚などの売り上げが全体の半分ほどを占めていたことから、新たな対応が必要となり、売り上げの1割に満たなかった干物の製造量を増やしてネットでの販売に力を入れることを決めました。
干物を作る加工場も断水の被害を受けましたが、このほど復旧し水質に問題がないことも確認できたため、5月から従業員がサバやアジなどを開いて本格的な干物づくりを始めています。
干物の製造をどの程度まで増やすかは検討中だということですが、ネット販売に加えて、和倉温泉の旅館が再建資金を募るため行っているクラウドファンディングの返礼品にすることも決まっているということです。
「のとじま水産」の田本剛社長は「試行錯誤しながらふんばることで、この大変な状況をチャンスに変えて新たな販路の開拓につなげたい」と話していました。
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