万石浦は牡鹿半島の付け根にある石巻市と女川町にまたがる内海で東日本大震災の前には石巻市側の干潟で年間50トンほどのアサリを生産していました。

干潟は震災による地盤沈下や津波による浸食で大きな被害を受けましたが、砂を埋め戻すなどして面積はかつての10分の1ながらも回復し、アサリ漁も2017年に再開しました。

ことしの漁は9日から始まり、およそ100人の漁業者たちが熊手を使って砂を掘り、4センチほどに育ったアサリをとっていました。

万石浦のアサリは自然に繁殖した天然物で、甘みやうまみが特徴だということです。

去年の暑さの影響で少し小ぶりなものもあるということですが、生産量は去年と同様の4トン近くを見込んでいるということです。

宮城県漁協石巻湾支所の齋藤幸一運営委員長は「ここで継続してアサリをとれているのはうれしいかぎりです。地元の人はもちろん、多くの人においしく味わってもらいたい」と話していました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。