富山市の呉羽山にある「呉羽ハイツ」は、富山市と県が出資した財団法人が運営する宿泊施設で、地元の食材を使った料理や、町並みを一望できる大浴場が地域の人に親しまれてきました。

元日に能登半島地震が発生した際は、ロビーや宴会場を開放し、避難してきた人たちおよそ60人を翌朝まで受け入れたということです。

施設は地震で近くの斜面が崩落し排水管が損傷したことから休業していましたが、応急の復旧工事が完了したことから10日、およそ4か月ぶりに宿泊や入浴などの営業を再開しました。

さっそく地元の人たちが入浴などに訪れ、施設の再開を喜んでいました。

70代の男性は「地震の前は週に1度利用していました。サウナと風呂が楽しみで、再開してくれてうれしいです」と話していました。

一方で、成人式の会場などに使われる多目的ホールは崩落した斜面に近く、対策工事を検討中で復旧のめどはたっていないということです。

呉羽ハイツの高崎誠二営業部長は「また客が戻ってくるのか不安だったが、きょうは客の顔を見られてほっとしている。一刻も早い完全復旧を目指したい」と話していました。

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