能登半島地震の前まで輪島市の「朝市通り」に店を出していた事業者の一部は、11日に神戸市東灘区で行われた祭りに参加して、「出張朝市」を開きました。

阪神・淡路大震災で被災した「岡本商店街」から招待を受けたということで、会場の一角で海産物や輪島塗の漆器などを販売しました。

従業員らは訪れた客を笑顔で迎え、商品の特徴などを丁寧に説明していました。

また、客から「応援しています」などと励ましの声をかけられると「ありがとうございます。頑張ります」と応じていました。

大規模な火災に見舞われた「朝市通り」に店を出していた事業者の多くは、地震のあと地元を離れ、各地の商業施設や駅などで「出張朝市」を開いています。

今回の「出張朝市」に参加した南谷良枝さんは「この美しい街を見て、輪島の朝市通りも、いつか活気あふれる場所に戻ることができると希望を持ちました」と話していました。

一方、岡本商店街振興組合の木下裕介理事長は「阪神・淡路大震災で全国から応援してもらった恩返しの意味を込めて招待しました。今後も長期的に支援したいと考えています」と話していました。

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