石川県の被災地では宿泊場所が不足しているため、ボランティアは長時間の移動を伴う日帰りでの活動を余儀なくされています。

環境を改善しようと石川県は、ことし2月の穴水町に続いて輪島市の能登空港に隣接する日本航空学園の校舎に13日、新たな宿泊拠点を設けました。

空き教室にはテントと簡易ベッドが置かれ、一日およそ100人が宿泊できるほか、ふだんは学園の高校と大学の寮生が利用している風呂場と売店がボランティア向けに開放されました。

13日は、珠洲市と能登町で活動する予定のボランティア18人が宿泊することになっています。

愛知県から参加した50代の女性は「テントでは一人一人のスペースが区切られていて安心して過ごせるし、風呂場や売店もあって休息に専念できる。あす以降も被災地のためにできることをやっていきたい」と話していました。

日本航空学園能登空港キャンパスの中村博昭理事長補佐は「学生が寮生活を送っているこの場所を活用してもらえば何かの助けになると思い受け入れた。能登の中心に位置するこのキャンプを拠点に、ボランティアが各地に広がっていってほしい」と話していました。

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