復旧工事が始まったのは、能登半島の先端にある珠洲市の「狼煙漁港」です。
管理する石川県に代わって技術的な知見のある水産庁が工事を担うことになり、20日から水深を確保するための「しゅんせつ」を行っています。
漁港にはクレーン船が運び込まれ、海底から土砂をすくい上げていきました。
水産庁によりますと、狼煙漁港では1.5メートルほどの隆起が確認されているということで、地震の前と同じ深さまで掘り下げることになっています。
また、漁港には隆起によって岸壁が高くなってしまったところもあり、水産庁は漁船が水揚げできるよう整備を進めていく方針です。
水産庁の災害復旧直轄代行チームの西村裕毅専門官は、「県や漁業者と話し合って使いやすいものになるよう対応していきたい」と話していました。
地震で海底が隆起した石川県の奥能登地域では、今も16の漁港が使えなくなっていて、県や市が水産庁から支援を受けながら復旧を進めていくということです。
狼煙漁港の漁業者「一日も早く『しゅんせつ』を」
狼煙漁港を使い、小型漁船でメバルやカサゴをとっていたという糸矢貞雄さんは「復旧工事が始まってうれしいです。水深が浅くて船が出せないので、一日も早く『しゅんせつ』を行ってほしい」と話していました。
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