【対局中継】許家元九段ー一力遼棋聖 解説・蘇耀国九段【第49期囲碁名人戦リーグ】

 第49期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は10日、一力遼棋聖が許家元九段を破って6戦全勝とし、暫定ながら単独首位に立った。3期ぶりの名人挑戦に向けて前進し、7月の次戦で現在5戦全勝の余正麒八段との直接対決に臨む。

 屈指の読みの深さを誇る両者の対戦は、組んずほぐれつの力戦になると思われたが、ふたを開ければ序盤から戦いらしい戦いは起こらず、そのまま半目を争うヨセ勝負に突入。終盤に入り許が誤って形勢の均衡が崩れ、流れは一力へ。最後は投げ場を求めた許の無理手を的確にとがめ、勝負を決めた。

 一力は5月末、本因坊戦で余の挑戦をストレートで退け、初防衛。棋聖と天元を合わせて三冠を堅持し、7月、その余と名人戦に舞台を移して、再び相まみえる。(大出公二)

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