東京スカイツリーの難工事を支えた現場の人々に光を当てる(C)NHK

かつて人気を博したNHKの人気ドキュメンタリー番組「プロジェクトX」が、18年ぶりに「新プロジェクトX~挑戦者たち~」として復活する。初回は東京スカイツリー建設をテーマに、6日(土)午後7時30分から83分間の拡大スペシャルとして総合で放送される。

2000年から約5年半にわたって放送された「プロジェクトX」は、黒四ダムや青函トンネルなどの巨大建設工事、ビデオテープ規格のVHSや国産乗用車などの製品開発、あさま山荘事件の舞台裏など、日本の産業史・現代史に残るプロジェクトに関わった人々のドラマを描いた。

新シリーズでは主にバブル崩壊以降の平成・令和の時代のプロジェクトに光を当てる。主役となるのは旧シリーズと変わらず〝無名の人々〟だ。「失われた」と形容される時代にあって、ブレークスルーを成し遂げた人々には、どんなドラマが隠されていたのかを掘り下げていく。

MCを務めるのはNHKの有馬嘉男記者と森花子アナウンサー。有馬記者は「新しい時代のプロジェクトはどういう価値観で、どんな人たちが実現してきたのか。個人的には『昭和からの決別』も、裏テーマとして持っていきたい」とコメント。森アナは所属の水戸放送局での業務と子育てを両立しながら出演するといい「私自身も慣れない中で、いろいろな挑戦をしながら、この番組と向き合っていきたい」と意気込む。

主題歌は中島みゆきが番組のために再録した「新・地上の星」。エンディングでは旧シリーズと同じく「ヘッドライト・テールライト」が流れる。俳優の田口トモロヲのナレーションも継続する。

第1回「東京スカイツリー 天空の大工事 ~世界一の電波塔に挑む~」

2011年に完成した世界一の自立式電波塔・東京スカイツリー。その敷地面積は東京タワーの約4分の1にすぎない。狭い敷地に超高層タワーを建てる難工事に、凄腕の設計士や全国各地から選りすぐられた精鋭の職人、延べ58万人が挑んだ。雷や突風などと戦い、完成直前には東日本大震災に襲われながらも高さ600メートルでズレがわずか2センチという圧倒的な精度で鉄骨を組み立てた。度重なる難題を乗り越え「世界一のタワーをこの手で作る」と集った技術者たちの意地の物語を描く。

「新プロジェクトX~挑戦者たち~」スカイツリー83分スペシャル

NHK総合 4月6日(土)午後7:30~8:53 ※第2回からは~8:15

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