日本を代表する日本画家・手塚雄二さんが描いた国内最大級の天井絵が、来年、徳川家の菩提寺として知られる東京の寛永寺の創建400年を記念して奉納されます。それを前に、手塚さんが特別館長を務める県立美術館で、21日からその巨大な天井絵が特別公開されました。
特別公開初日に合わせ、21日は開会式が行われ、天井絵を描いた日本画家・手塚雄二さんを始め関係者らが出席しました。
手塚さんが描いた天井絵『叡嶽双龍(えいがくそうりゅう)』です。縦6m、横12mにも及ぶ大作で、徳川家の菩提寺寛永寺が創建された400年前から使われている天井板25枚に直接描かれています。約3年かけて制作しました。
今にも飛び出してきそうなほどリアルで迫力ある2頭の龍。墨を基調としてダイナミックに描かれ、龍が人々の願いを叶えるために、宝玉を掲げて金色の空から下界へ降りてくる様子が表現されています。
手塚さんはこの絵に平和への願いを込めました。また、本物の金やプラチナも画材として使われ、今後1000年先でも変色しないように施されているということです。
また、県立美術館では、日本画家による公募展『院展』も同時開催され、日本画最高峰の作品を集めた約60点が展示されています。企画展はいずれも7月7日までです。
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