「そうめん」と「冷や麦」。どちらも小麦粉と食塩を基本の原料とする細い麵。原料が同じなら味わいも大差ない。
違いは「太さ」にある。
乾めん類(機械製法)太さの定義
直径1.3ミリ未満 | そうめん |
直径1.3ミリ以上1.7ミリ未満 | 冷や麦 |
直径1.7ミリ以上 | うどん |
幅4.5ミリ以上 厚さ2ミリ未満 | きしめん |
日本農林規格(JAS)では、「直径1.3ミリ未満=そうめん」「1.3ミリ以上1.7ミリ未満=冷や麦」と定義している。トップ画像は上段の赤い帯がそうめん、下段の青い帯が冷や麦。確かに、微妙だが、そうめんの方が細い。
高級そうめんブランドとしてして広く知られている兵庫県手延素麺組合の「揖保乃糸」は、スタンダードなタイプでも0.70~0.90ミリと直径1ミリ未満。贈答用の最高級品は0.55~0.60ミリと基準の半分以下の神業の世界。
(PIXTA)
そうめん、冷や麦ともに小麦粉に塩と水を混ぜて練る工程は共通しているが、そうめんはその生地を撚(よ)りながら伸ばして細くする。「冷や麦」は、うどんのように平らに伸ばした生地を細く切った「切り麦」が起源とされ、熱い汁で食べる「熱つ麦」に対して、冷たい汁で食べる「冷や麦」という食べ方がいつからか麵の名称になった。
(PIXTA)
バナー写真 : そうめんと冷や麦の太さ比較(ニッポンドットコム編集部)
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