【ベルリン時事】国連人権理事会は26日、ジュネーブ本部で旧ジャニーズ事務所(現スマイルアップ)の性加害問題を含む「ビジネスと人権」に関する日本の状況を討議した。元所属タレントの二本樹顕理さんがビデオメッセージを寄せ、「(告発した)被害者への中傷や嫌がらせを終わらせる対策が必要だ」と訴えた。

二本樹さんは理事会の会合後、現地記者クラブなどが主催したイベントに登壇。海外メディアと国連の活動が問題に光を当てたと指摘し、「自分の声は届かないと絶望していた」と国際社会の関与に謝意を示した。一方、長く問題に向き合わなかった日本メディアや企業に是正を求め、「二度と起きないために社会全体の行動が必要だ」と呼び掛けた。

また、被害者は心の傷や告発後の中傷に苦しんでいると語り、「これ以上、無視されたり、沈黙させられたりしてはいけない」と強調した。

26日、ジュネーブで開かれた国連人権理事会にビデオメッセージを寄せた二本樹顕理さん

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