日本棋院創立100周年の祝賀会で、握手を交わす井山裕太王座(右)と日本将棋連盟の羽生善治会長=東京都内のホテルで2024年7月17日午後6時52分、手塚耕一郎撮影

 日本棋院は17日、東京都港区のホテルで「創立100周年記念式典・祝賀会」を開き、関係者約450人が節目の年を盛大に祝った。

 日本棋院は1924年7月17日に創立。39年に最古のタイトル戦となる本因坊戦が始まり、その後に名人や棋聖などのタイトル戦が相次いで創設された。囲碁人気が高まり、二十五世本因坊治勲(趙治勲九段)、小林光一名誉棋聖らスター棋士が誕生。2016、17年には、井山裕太王座(35)が7冠同時制覇を2度達成し、囲碁界初の国民栄誉賞に輝いた。

 式典と祝賀会には、棋士や囲碁ファンのほか、日本将棋連盟の羽生善治会長らが出席。冒頭、武宮陽光(ようこう)理事長(47)が「財政問題や囲碁ファンの減少など改善すべき課題が山積している。これらを克服すべく、棋士、職員一丸となって囲碁文化の発展と経営改革にまい進していきたい」とあいさつ。棋士を代表して井山王座が「変化の絶えないこの時代に、いろいろなことに柔軟に対応する姿勢も必要だ。私個人の力は微々たるものだが、知恵を出し合って少しでもいい方向に向かっていけたら」と話した。

 この日は、新設された日本女子囲碁リーグの開幕式もあり、ユニホーム姿の棋士らがあいさつして会場を盛り上げた。【武内亮】

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