平安時代から続く厳島神社最大の神事「管絃祭」が22日開かれ、世界遺産の島・宮島に勇壮な時代絵巻が広がりました。
厳島神社の大鳥居の沖に待機した「御座船」に向かって御神体が運ばれていきました。
800年前、平清盛が海の神を慰める神事として始めたとされる「管絃祭」です。
【呉市から】
「船が無事帰ってきたら今年もいい夏が始まって、いい一年が来るなという風に思います」
毎年、旧暦の6月17日に御神体を乗せ対岸の神社から再び宮島に戻ってくる厳島神社最大の神事です。
午後9時すぎ、御座船が宮島に帰ってきました。
毎年1000人の観光客や住民が出迎えるというちょうちん行列は幻想的な雰囲気に包まれました。
【五十川記者】
「人が多いのは目に見えてそうなんですけれども、一番思ったのが外国の人が多いんです。
右側の方もそうですね写真を撮っていますし。ハロー!センキュー!!和と洋が融合したようなワールドワイドな管絃祭という感じもしますね」
ちょうちん行列の参加者のうち、実に4割ほどが外国人でした。
【アメリカ人】
「宮島はきれい」
「ミヤジマキレイワ」
【フランスから】
「とても美しい」
【宮島観光協会・中村靖富満会長】
Q:ここまで外国人が多い管絃祭は?
「初めてかもしれません。円安の影響でしょうか。それと、去年G7を広島で開催して首脳にも宮島に来てもらったのでそうった影響もあろうかと思います」
「管絃祭」の最後のヤマ場は御座船が満潮の大鳥居の下をくぐり厳島神社の本殿に帰ってくる場面です。
こぎ船に先導されながら、柱と柱の間のすれすれを通っていきました。
【地元から】
「海の上ですごく、光が照らされてすごく素敵だなと思いました。心に響きました。どんどんという音が」
【モロッコ出身】
「夜のあまり体験できない宮島で言葉で説明できない。すすごくいい気持ちになりました。説明できないです」
およそ10時間にわたる平安の「時代絵巻」は今年も無事、幕を閉じました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。