若いって素晴らしい。1945年と言われても戦争のことが頭をよぎらなかったり、上司が話していてもスマホを見ていたり、若い部下に頭を抱えることも多いが、躍動するフレッシュな肉体に秘めたパワーと吸収力と無限の可能性で、彼らはいつもまばゆい。
94年生まれの田中大貴監督は、まさに、若さとパワーと情熱だけで映画界に殴り込んできた。監督、脚本、撮影、照明、編集、特殊造形、VFX(視覚効果)、プロデューサーと1人でこの全てを兼任し、映画を作り上げ、映画と共に全国を行脚している。
殺人鬼の内面に迫ったストーリーにアニメの世界観を交えた美しい映像は、細部まで行き届いたこだわりと繊細さ、そして、決してこびない強さを感じる。見て、感じて、正直な感想を彼に伝えることで、皆さんにも、彼と映画界の未来を育ててほしい。
(桜坂劇場・下地久美子)
◇同劇場で公開中
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。