知恩院の国宝・三門で行われた「ミッドナイト念仏in御忌」=京都市東山区で2024年4月18日午後7時8分、山崎一輝撮影
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 浄土宗総本山の知恩院(京都市東山区)で18日夜、僧侶と参拝者が夜通し念仏を唱える「ミッドナイト念仏in御忌(ぎょき)」があった。通常非公開の三門(国宝)楼上には、19日午前7時まで木魚の音とともに「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の声が響き渡った。

 宗祖・法然の忌日法要で、年間最大の行事「御忌大会(ぎょきだいえ)」(18~25日)に合わせて開催。今回は浄土宗開宗850年を記念して、例年より1時間早い午後7時に開始した。

 参拝者らは、安置された宝冠釈迦牟尼仏像(ほうかんしゃかむにぶつぞう)と十六羅漢像に向き合って座り、極楽浄土が極彩色で描かれた天井絵の下、厳かな雰囲気の中で念仏を唱えた。来場できない人のために、その様子は動画配信サイト「YouTube」でもライブ配信された。

 新型コロナウイルス禍のため昨年まで設けられた定員制限はなくなり、事前予約は昨年同様に原則不要での実施となった。入れ替わり立ち替わり多くの参拝者が三門に上がり、待機の列ができた際には、僧侶が「仏教小話」を説いて聞かせていた。【山崎一輝】

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