日本テレビが昨秋に放送した連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家、芦原妃名子(ひなこ)さんが急死した問題を巡り、同局の石沢顕社長は29日の定例記者会見で「ミスコミュニケーションが生じたことに心が痛む。改めて芦原先生に申し訳なく思う」と謝罪した。この問題を受けて、同局が今月発表したドラマ制作の新指針にも触れ、「適切な制作プロセスを構築し、実践したい」と述べた。
会見では、原作側との許諾契約書や脚本家との契約書の早期締結を目指すことなどを記した新指針に加え、ドラマ化に合意した際は、契約書より前に、双方で合意内容を確認する書面を交わす努力をしたいと説明した。この問題を巡っては、ドラマ化の際に「必ず漫画に忠実に」と求めた芦原さんとの意思疎通不足、脚本を巡る基本認識の食い違いなどがあったことが浮き彫りになっている。
また、チャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金などを着服したとして、系列の日本海テレビジョン放送(鳥取市)の元男性局長が今月、書類送検されたことを受け、石沢社長は謝罪。再発防止策を講じた上で今年は8月31日~9月1日に放送することについて「メディアで行う社会貢献として継続することに意味がある」と説明した。【諸隈美紗稀】
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