関西では「ヤマヒロさん」の愛称で親しまれているフリーアナウンサーの山本浩之がパーソナリティーを務めるMBSラジオ（大阪市）の新番組「ヤマヒロのぴかッとモーニング」（月～金曜午前8時）が4月から始まった。半世紀にわたって続いた平日放送が3月末に終了し、土曜のみとなった長寿番組「ありがとう浜村淳です」の後継となる。山本は「子どものころ、『ありがとう』を聴いてラジオに憧れた。同じように、誰かに刺さるものを残したい」と意気込む。
日替わりアシスタントと共にニュースを紹介したり、自らが現場に足を運んで、気になるテーマを取材したりする情報番組。本人いわく略称は「ぴかモニ」で、テーマソングも自分で作曲したという。
1985年に関西テレビ（同市）に入社し、看板アナとして夕方の報道番組などを担当してきた。2013年、フリーに転身後も冠ラジオ番組を持つなど経験豊富だが、意外にも朝のレギュラー番組は初めて。実は早起きが苦手で、カンテレ時代に「起きられないから」と、朝の番組を断ったこともあると明かす。
今回、関西を代表する番組の枠を引き継ぐということもあり、「重責を担えるかと考えたが、お断りする理由はない」と快諾した。あいさつのため浜村を訪ねた際、長く続ける秘訣（ひけつ）を尋ねると「だらだらやっていたら50年たちました」とシャレを交えた「金言」を授かり、気持ちが楽になったという。「何年できるかは分かりませんが、走りながら自分の形を作っていきたい」と力を込めた。【谷口豪、写真も】
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