秋の彼岸を前に、墓の疑問や悩みに答える相談会が岡山市で開かれています。「墓じまい」に関心が高まりますが、やっぱり弔いの気持ちを墓に込めたいという人も多いということです。

相談会は日本石材産業協会が全国で開いているもので、幅広い知識を持つ「お墓ディレクター」が墓の選び方や供養の方法など無料であらゆる相談に乗っています。最近は、墓の継承者がいないことや維持費の問題で墓じまいやそれに掛かる費用の相談などが多いということです。

(日本石材産業協会岡山県支部 福川修介支部長)
「改葬の相談が多い。故郷と離れている人が多く、墓参りに行けず気持ちが薄れていくケースが多い」

厚生労働省によりますと「墓じまい」などで、埋葬された遺骨を別の場所に移す「改葬」は過去最多の15万1076件に上り、岡山香川でも増加しています。遺骨を移す際に樹木葬や納骨堂など永代供養型の墓を望む人が多く、継承者がいらない選択が人気です。

(日本石材産業協会岡山県支部 福川修介支部長)
「お墓にまつわるトラブルは多く、解消したい思いで相談室を開催した。(相談内容は)十人十色なのでそれぞれの悩みに答えたい」

相談会はJR岡山駅エキチカ広場で9月7日まで開かれています。

日本石材産業協会によると「一般墓」、いわゆる家族で引き継ぐ墓を建てる人もまだまだ多いということですが、最近は、これまでと比べて6割ほど小さい洋風のものを立てる人が多いそうです。弔いの形も多様化していますが、故人をしのぶ思いは時代に合わせて残っていきそうですね。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。