長崎市の諏訪神社の秋の大祭、長崎くんちの今年の踊町が発表されました。

2024年は7つの踊町が川船や龍踊などを披露します。

11日午後、今年出演する7つの踊町の代表者などが記者会見を開き、思いを語りました。

奉納は7年に1度めぐってきますが、新型コロナウイルスなどにより2022年までの3年中止され、今年の踊町の奉納は10年ぶりです。

五嶋町くんち協賛会 中村重敏 会長(踊町幹事町)
「(3年前)出るつもりだった小学生や大人が大きくなって出れなくなったり」「そういう思いを各町背負いながら(奉納する)」

八幡町は、剣舞と「弓矢八幡祝い船」を披露します。

諏訪神社への奉祷文を携えた山伏たちが長崎に向かう航海の様子を表現します。

町のシンボル・鳩を飛ばす演出もあります。

八幡町自治会 橋本 清 会長
「なんとか鳩も健康に育っている。諏訪神社の踊り馬場を旋回していくのでは思っている」

麹屋町の「川船」は、網打ちが見せ場の1つです。

船回しでは屋形から水しぶきを上げるなど趣向をこらした演出も取り入れています。

麹屋町奉賛会 高浜康弘 会長(「高」は「はしごだか」、「浜」は「まゆはま」)
「10年前とまた少し違った趣向でしたいという意向がある。(内容は)まだ伏せておきます」

銀屋町は人々に幸運を招くという中国の蓬莱鯱伝説に基づいた「鯱太鼓」を奉納します。

銀屋町自治会 大野英貴 会長
「先曳、上に乗っていた囃子方の子たちが、今度は据太鼓として奉納する。子供たちの成長も合わせて見ていただきたい」

西浜町は重さ3トンの龍船を目にもとまらぬスピードで豪快に回します。(「浜」は「まゆはま」)

今年は初めて二胡の演奏を取り入れます。

西浜町自治会 坪田源一郎 会長
「今年、龍船の勇壮さとシッシー・チーさんの二胡の演奏で優雅さを付け加えていきたい」

興善町は能を取り入れた「本踊・石橋」です。

石橋のそばで蝶と獅子が戯れる様子を可憐な舞で表します。

興善町自治会 荒木將博 会長
「紅白の獅子が舞い乱れるところは圧巻。楽しみにしてください」

万才町は「本踊」を奉納します。

演出は「まだ秘密」とした上で「今までにない万才町の踊りを披露したい」としています。

万才町自治会 福田憲一 会長
「本踊関係の催し物を新しく見直そうと」「今年は男性がめちゃ多いです。8対2の割合」「皆さんの期待に添えると思います」

五嶋町は「龍踊」です。

前回は、青龍、白龍の2体の龍が同時に 上下左右に頭をふり、玉を探す技「対ずぐら」が披露されました。

五嶋町くんち協賛会 中村重敏 会長(踊町幹事町)
「豪快な龍踊をお見せできると思う」「久しぶりの龍囃子、龍踊に期待してもらえれば」

長崎くんちは10月7日から3日間、諏訪神社で行われます。

各踊町の稽古が始まる「小屋入り」は6月1日です。

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