来年秋に始まるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインが、俳優の高石あかりさん(21)に決まった。NHK大阪放送局が29日に発表した。

 応募者2892人の中からオーディションで選ばれた。宮崎県出身で、2019年から俳優活動を本格化。これまでに映画「ベイビーわるきゅーれ」シリーズやドラマ「わたしの一番最悪なともだち」(NHK)などに出演している。

 高石さんが演じるのは、「怪談」などで知られる作家ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻・小泉セツをモデルにした松野トキ。「ばけばけ」はトキを主人公に、言葉の壁や文化の違いなどに悩みながらも、生活がかけがえのないものに「化けていく」夫妻の物語を描く。この日の会見で、高石さんは「幼い頃から朝ドラでヒロイン役をすることが夢だった。人に寄り添った作品になるよう、精いっぱい頑張りたい」と話した。

 原作はなく、登場人物名や団体名などを一部改称してフィクションとして描く。脚本はドラマ「阿佐ケ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(NHK)などを手がけた、ふじきみつ彦さん(49)が担当する。ふじきさんは「ばけるをテーマに、社会や人が成長してばけていくような、温かい話を書きたい」と話す。

 撮影は松江市を舞台に来年3月中旬から始まり、26年1月までの予定。ほかの出演者は随時発表していくという。(岩本修弥)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。