鳥取版「トキワ荘」から未来の巨匠誕生に期待です。
鳥取県と大手出版社が連携してデジタルコンテンツのクリエーターを育成するプロジェクトがスタートしました。
鳥取県・平井知事:
「ここ境港はすばらしいクリエーターが集うところであります。何故なら『サッカイイミナト』(作家いい港)でございます」
9日、境港市でキックオフイベントが開かれた鳥取県の新規事業「とっとりクリエイターズ・ビレッジ」。
大手出版社・講談社と連携し、漫画やゲームなどデジタルコンテンツのクリエーターを育成しようという新プロジェクトです。
県は講談社に委託料として約5500万円支払い、講談社は、全国から応募のあった166人のなかから、将来を期待できる5人のクリエーターの”卵”を選考。
鳥取に移住してもらい、県が提供する境港市内のコワーキングスペースで2年間創作活動をしてもらいます。
言うなれば、昭和を代表する漫画家たちが若手時代に暮らした「トキワ荘」の現代版です。
4月から活動を開始している将来有望な5人のクリエーター。
どんな人たちか紹介したいところですが、人物と作品を切り離して評価してもらいという意向から顔出しはNG。
手がける作品で、5人のうち3人を紹介します。
「ボカロ」のオリジナル楽曲を手がける「OLDUCT」さん。
スライムなどをモチーフにした映像作家「もちよ」さん。
SNSでエッセー漫画を発信している「秋鹿えいと」さん。
クリエーターの創作活動には、講談社から担当編集者がつくほか、プロのクリエーターによるセミナーを開くなどして、成長を後押しします。
また、生活の心配をせずに創作に打ち込めるよう、活動費として、講談社が毎月約20万円をそれぞれに支給します。
講談社クリエイターズラボ・鈴木綾一部長:
「こういった取り組みを地方の自治体としたいという思いがずっとあった。強く賛同して、実際に議会まで通してもらったのが日本で初めて鳥取県。第2の水木しげる先生となるような作家、デジタルクリエーターが生まれて、クリエーターの聖地、観光客の聖地になれば」
鳥取県・平井知事:
「ぜひ、ここから大きく育ってもらい、日本や世界で勝負できるクリエーターが続々と出てくるように応援をしていきたい」
鳥取の「トキワ荘」から未来の巨匠は誕生するのか。
多くの予算を投じた一大プロジェクトの今後に注目です。
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