JASRAC賞贈呈式に出席した弦哲也JASRAC会長(前列中央)と受賞関係者ら=東京都渋谷区で2024年5月22日、西本龍太朗撮影

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は22日、著作物使用料の分配額が多かった楽曲を表彰する「2024年JASRAC賞」を発表した。昨年度の分配額が最も多かった国内作品に贈られる金賞は、2人組ユニット「YOASOBI」の「アイドル」(Ayase作詞・作曲)だった。23年4月にリリースされ、同年6月10日付の米ビルボード・グローバル・チャート「Global Excl.U.S.」では日本語歌唱曲として初の首位を獲得し、全世界へと支持を広げた。

 銀賞はクリエーターユニット「HoneyWorks」の「可愛くてごめん」(shito作詞・作曲)、銅賞はロックバンド「[Alexandros]」の「閃光(せんこう)」(川上洋平作詞・作曲)だった。

 Ayaseさんは、昨年も作詞・作曲した「夜に駆ける」で銀賞を受賞し、同曲は今年も分配額10位にランクイン。贈呈式に「YOASOBIとして近年、いろいろな新しい出会いや活動の変化に恵まれていると実感しているが、ここまで突き進めたのは、間違いなくこの楽曲があったからだなと思っている」とのコメントを寄せた。

 海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品に贈られる国際賞は、テレビ東京のアニメ「NARUTO―ナルト―疾風伝」のBGMで、5年連続7回目の受賞。世界38カ国・地域から分配があった。分配額が最も多かった外国作品に贈られる外国作品賞は「BITTERSWEET SAMBA(ビタースウィート・サンバ)」(ソル・レイク作詞・作曲)だった。【西本龍太朗】

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