一力遼本因坊（26）に余正麒八段（28）が挑戦し、一力本因坊の先勝で迎えた第79期本因坊決定戦五番勝負の第2局（毎日新聞社・日本棋院・関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛、長野県高山村地元共催、藤井荘協力）が23日、高山村の山田温泉「藤井荘」で始まった。
近年、初夏の囲碁・将棋の熱戦の舞台となっている旅館、藤井荘。本因坊戦は、当時11連覇の新記録がかかっていた本因坊文裕（34）＝井山裕太王座＝に一力本因坊が挑んだ2022年の第77期第3局に続く開催で、将棋では23年に第81期名人戦第5局があり、藤井聡太名人（21）が史上最年少での獲得を果たした。
新緑の木々が生い茂る渓谷に面し、森鷗外ら文人も愛した美しい風景が眼下に広がる地で、一力本因坊がタイトル防衛に向けて順調な歩みを進めるか、余八段が初勝利を挙げてタイに持ち込み、勝負の流れを変えるか。
午前10時、立会の高尾紳路九段が声を掛け、先番（黒番）の一力本因坊が右上隅小目に第1着を打ち下ろし、対局が始まった。開始30分で30手超進み、上辺で競り合いが始まった。解説の横塚力七段は「序盤は白の注文で進みましたが、白が32から左上を守り、黒は右上の白石を攻めようという態勢を築いています」と話した。【最上聡、武内亮】
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
