東京を拠点に活動する山鹿市出身の俳優・知江崎ハルカさん。5月24日(金)から3日間、山鹿市のレストランで演劇公演を行います。念願のふるさとでの公演にかける知江崎さんの思いに迫ります。
去年8月の『山鹿灯籠まつり』です。4年ぶりの通常開催となり、2日間で計約13万人が訪れたといいます。山鹿小学校2日目、祭りのハイライトである『千人灯籠踊り』が始まろうとしています。山鹿市民交流センター山鹿市出身の俳優、知江崎ハルカさんです。東京を拠点に活動しています。千人灯籠踊りに参加するのは久しぶりです。
【俳優・知江崎ハルカさん】
「少女灯籠踊りから出て、中学生になって、地元の婦人会で出るようになって、(これまでに)10回あるかどうか。久しぶり過ぎて、軽いですけど、重さを感じます。『東京よへほ会』という東京で山鹿灯籠踊りをする会が出来たのでそこの皆さんと一緒に踊る予定なので、楽しい思い出を作りたいと思います」千人灯籠踊り夏は東京で舞台に立つことが多く、千人灯籠踊りのために帰省したのは初めてでした。
【知江崎ハルカさん】
「これだけ山鹿灯籠を見て出たいと思ってくれて、県外からこんなにたくさん来てるんだとすごくびっくりしました。途中で雨も降ってきたんですけど、雨仕様の灯籠になっていたりとかお祭りが工夫されていると思って驚きながら、久しぶりの山鹿灯籠まつりの千人灯籠踊りを楽しみました」
熊本を離れて20年以上たちますが、最近はふるさと山鹿との関わりが深くなりました。
山鹿灯籠を題材にし、熊本市のDenkikanで上映中の映画『骨なし灯籠』に知江崎さんは出演しています。
【知江崎ハルカさん】
「地元では気づかない、地元の魅力を気づかされる映画だなと。出演できることは地元民として、出身の役者としてうれしい限りです」
山鹿市在住の木庭撫子(こば・なでしこ)監督は撮影に入る前に、東京で知江崎さんを紹介されました。
【木庭 撫子 監督】
「もう役を決めちゃってたんですけど、『でも、山鹿の人だったら会ってみたい』と言ったら、本当にすぐに駆けつけてくれたんです。すごい妖艶な顔をして現れたんですよ。『猫メイク』と彼女は言うんですけど、芝居がはねた後、そのまますぐに駆けつけてくれて。それで私なんかこの役を決めちゃったという感じで」
木庭監督は新たに役をつくり、脚本を書き直して撮影に臨みました。
【知江崎ハルカさん】
「生まれ育った所のはずなんですけど、こんな一角にこんな所があったのかとかここをこういう形で撮ると、こういうふうに見えるんだとか、『ここ、子どもの頃、歩いてた』みたいな所で、それをまた役として歩くというのもうれしい限りなんですけれども改めて気づく山鹿の良さとか、熊本の良さとか人の良さとか、そういうところにつながるのかなとも思いました」
5月21日午後、山鹿市のレストラン『カザミドリダイナー』に知江崎さんの姿がありました。演劇ユニット『翠座(あきらざ)』を立ち上げてから10年、客演のキャスト6人とともに初めての熊本公演を5月24日(金)から3日間、この店内で行います。
【知江崎ハルカさん】
「今だからこそ見てほしい、伝えたいことを踏まえた上で、作品作りをしているので、いつか熊本でこれはやるべきじゃないかというものが来るんじゃないかなと思いながらずっとここまで来て、これ、今なんじゃないかなというのがたまたま今年の5月だったので」
上演する作品は『おもいでゴハン vol.3』。コロナ禍を打開するために始めたというレストランとのコラボシリーズの第3弾です。3つのメニュー、『ショートケーキ』『チキン南蛮』『タコライス』、それぞれにまつわる物語を3つのチームの俳優たちが演じるオムニバス公演です。
この3つのメニューは終了後に観客も食べられるという趣向です。
店のオーナーは知江崎さんの中学校からの同級生です。
【カザミドリダイナー 横手 一輝 代表】
「30年越しにまあ一緒に何かできる。うれしいかなという気持ちが一番です。少しでも演劇の一部として協力できればなという気持ちで。料理はもちろん空間づくりも頑張ろうと思います」
出演者たちは5月17日から3日間、東京で7回の公演を行い、熊本に入りました。知江崎さんを含めた8人の出演者のうち6人は熊本出身です。
【知江崎ハルカさん】
「『ショートケーキ』は誰かを思う気持ち、『チキン南蛮』は健康に気をつけようみたいな話になると思うんですけど、最後の3演目のタコライスは、ちょっとした友情の話になるかなと思っているんですけど、やっぱり自分が感じたこと、特に今回、熊本公演ということもあるので自分が学生時代とか熊本で過ごした時に感じたことを踏まえて作ろうかなと思っていて、『もうぜひやりたいです』と言ってくださった人たちばかりなので、楽しいコメディーのおいしいご飯を食べる公演になるかなと思っています」
熊本公演では特別に『KAORU(カオル)』という番外編が用意されています。高橋酒造の本格米焼酎『白岳KAORU』とコラボした短編で、知江崎さんと親しい熊本在住の演劇人などが日替わりゲストとして出演します。
知江崎ハルカさん率いる翠座の『おもいでゴハン vol.3』は山鹿市のレストラン『カザミドリダイナー』で5月24日(金)から3日間、1日2回上演されます。
【出演者一同】
「会場で待っとるばーい!」
料理をテーマにしたお芝居を見たあとにその料理を食べられるという公演は、熊本では非常に珍しいそうです。
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