政治資金規正法改正をめぐる論点の一つである政策活動費について、日本維新の会は28日、藤田文武幹事長に支出した内訳と領収書の一部を報道陣に公開した。政策活動費の透明化を柱とした改正案を提出している維新が試験的に開示した。
公表されたのは、昨年11~12月の支出計619万7719円分。政治関係者らとの飲食費や会場費など渉外費32件(計344万7983円)と、世論調査分析など調査研究費5件(計274万9736円)を報告書にまとめた。あわせて計37枚の領収書も公開した。
政策活動費は現行法では、政党から議員個人に支出され、使途公開の義務がない。維新案では、目的を党勢の拡大や政策立案、調査研究に限り、報告書提出から10年後に領収書とともに公表するとしている。
今回は氏名や住所などの情報を隠す処理をしたが、維新案が成立すると、すべて開示される。
藤田氏はこの日の記者会見で、「政治家が差配し、どこに使われたかチェックされない現状を是正していくことが、政治とカネの本丸だ。まずは公開して議論の喚起を呼びかけたい」と話した。(小林圭)
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